岡本 かの子

夏の夜の夢

新字旧仮名 約8,718字・読了目安17分

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月の出の間もない夜更けである。暗さが弛んで、また宵が来たやうなうら懐かしい気持ちをさせる。歳子は落付いてはゐられない愉しい不安に誘はれて内玄関から外へ出た。 「また出かけるのかね、今夜も。――もう気持をうち切つたらどうだい。」 洋館の二階の…

作品情報

初出「新女苑」実業之日本社、1937(昭和12)年7月
分類NDC 913
公開日2005-03-24
最終更新2025-08-12
底本 「日本幻想文学集成10 岡本かの子」国書刊行会
入力門田裕志
校正湯地光弘

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