宮本 百合子

犬のはじまり

新字新仮名 約3,848字・読了目安8分

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私がやっと五つか六つの頃、林町の家にしろと云う一匹の犬が居た覚えがある。 名が示す通り白い犬であったのだろうが、私のぼんやり記憶にのこって居る印象では、いつも体じゅうが薄ぐろくよごれて居たようだ。洗って毛なみを揃えてやる者などは勿論なかった…

作品情報

初出「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社、1981(昭和56)年5月30日
分類NDC 914
公開日2008-12-27
最終更新2014-09-21
底本 「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正土屋隆

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