寺田 寅彦

雑記(Ⅱ)

新字新仮名 約6,898字・読了目安14分

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一 花火 一月二十六日の祝日の午後三時頃に、私はただあてもなく日本橋から京橋の方へあの新開のバラック通りを歩いていた。朝よく晴れていた空は、いつの間にかすっかり曇って、湿りを帯びた弱い南の風が吹いていた。丸の内の方の空にあたって、時々花火が…

作品情報

初出「中央公論」1924(大正13)年4月
分類NDC 914
公開日2004-09-28
最終更新2014-09-18
底本 「寺田寅彦全集 第三巻」岩波書店
入力Nana ohbe
校正noriko saito

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