寺田 寅彦

断片(Ⅰ)

新字新仮名 約1,771字・読了目安4分

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一 神保町から小川町の方へ行く途中で荷馬車のまわりに人だかりがしていた。馬が倒れたのを今引起こしたところであるらしい。馬の横腹から頬の辺まで、雨上がりの泥濘がべっとりついて塗り立ての泥壁を見るようである。あらわな肋骨の辺には皮が擦り剥けて赤…

作品情報

初出「明星」1922(大正11)年8月
分類NDC 914
公開日2004-09-12
最終更新2014-09-18
底本 「寺田寅彦全集 第三巻」岩波書店
入力Nana ohbe
校正noriko saito

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