蘭 郁二郎

腐った蜉蝣

新字新仮名 約17,543字・読了目安35分

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一 黄昏――その、ほのぼのとした夕靄が、地肌からわき騰って来る時間になると、私は何かしら凝乎としてはいられなくなるのであった。 殊にその日が、カラリと晴れた明るい日であったならば猶更のこと、恋猫のように気がせかせかとして、とても家の中に籠っ…

作品情報

初出「探偵春秋」春秋社、1937(昭和12)年8月号
分類NDC 913
公開日2006-12-16
最終更新2014-09-18
底本 「怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正川山隆

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