蘭 郁二郎

秘境の日輪旗

新字新仮名 約87,412字・読了目安175分

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兄のたより 明け方から降りだした雪が、お正午近くになっても、まだ、止まなかった。 灰色の空から、綿をちぎったような雪が、ヒラヒラと舞い落ちては、音もなく積って行く――。今朝、家を出る時には、それほど積っていなかったが、もう、十二、三センチは…

作品情報

初出「秘境の日輪旗」少年文庫、新正堂、1942(昭和17)年9月25日
公開日2024-01-05
最終更新2024-01-29
底本 「少年小説大系 第17巻 平田晋策・蘭郁二郎集」三一書房
入力門田裕志
校正mt.battie

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