蘭 郁二郎

古傷

新字新仮名 約635字・読了目安1分

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――私は自分の弱い心を誤魔化す為に、先刻から飲めもしない酒を飲み続けていた。 第三高調波を描く放送音楽…… 蓄電器のように白々しく対立した感情…… 溷濁した恋情と、ねばねばする空気…… 『なに考えてんだィ、さあもう一杯』 内田君は、兎もすれ…

作品情報

初出「自由律」1932(昭和7)年7月号
分類NDC 913
公開日2006-12-20
最終更新2014-09-18
底本 「怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正川山隆

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