蘭 郁二郎

鉄路

新字新仮名 約9,463字・読了目安19分

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一 下り一〇五列車は、黒く澱んだ夜の空気を引裂き、眠った風景を地軸から揺り動かして、驀進して行った。 『いやな晩じゃねェか……』 (変ったことでも起らなければいいが) というのを口の中で噛潰した、機関手の源吉は、誰にいうともなく、あたりを見…

作品情報

初出「秋田魁新報夕刊」1934(昭和9)年1月13、14、16~18日
分類NDC 913
公開日2006-12-20
最終更新2014-09-18
底本 「怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正川山隆

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