蘭 郁二郎

植物人間

新字新仮名 約12,740字・読了目安25分

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一 鬱蒼と膨れあがって見える雑木の森が、左右から迫っている崖に地肌も見えぬばかり覆いかぶさっていた。なんとなく空気までもが、しっとりとした重みを持っているようにさえ思われる。いかにも南国らしい眩しく輝く太陽も、幾重にも繁った葉や枝や幹に遮ら…

作品情報

初出「オール読物」1940(昭和15)年11月号
分類NDC 913
公開日2006-12-20
最終更新2014-09-18
底本 「怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正川山隆

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