小林 多喜二

独房

新字新仮名 約17,802字・読了目安36分

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誰でもそうだが、田口もあすこから出てくると、まるで人が変ったのかと思う程、饒舌になっていた。八カ月もの間、壁と壁と壁と壁との間に――つまり小ッちゃい独房の一間に、たった一人ッ切りでいたのだから、自分で自分の声をきけるのは、独り言でもした時の…

作品情報

初出「中央公論 夏期特集号」中央公論社、1931(昭和6)年7月
分類NDC 913
公開日2007-01-13
最終更新2014-09-21
底本 「工場細胞」新日本文庫、新日本出版
入力細見祐司
校正林幸雄

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