横光 利一

静かなる羅列

新字旧仮名 約6,531字・読了目安13分

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一 Q川はその幼年期の水勢をもつて鋭く山壁を浸蝕した。雲は濃霧となつて溪谷を蔽つてゐた。 山壁の成層岩は時々濃霧の中から墨汁のやうに現れた。濃霧は川の水面に纏りながら溪から溪を蛇行した。さうして、層々と連る岩壁の裂け目に浸潤し、空間が輝くと…

作品情報

初出「文藝春秋」1925(大正14)年7月号
分類NDC 913
公開日2004-03-10
最終更新2014-09-18
底本 「短篇小説名作選」現代企画室
入力土屋隆
校正小林繁雄、門田裕志

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