琴の音
新字旧仮名 約3,577字・読了目安7分
(上) 空に月日のかはる光りなく、春さく花のゝどけさは浮世万人おなじかるべきを、梢のあらし此処にばかり騒ぐか、あはれ罪なき身ひとつを枝葉ちりちりの不運に、むごや十四年が春秋を雨にうたれ風にふかれ、わづかに残る玉の緒の我れとくやしき境界にたゞ…
作品情報
| 初出 | 「文學界 第十二號」文學界雜誌社、1893(明治26)年12月30日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2007-09-08 |
| 最終更新 | 2014-09-21 |
| 底本 | 「新日本古典文学大系 明治編 24 樋口一葉集」岩波書店 |
| 入力 | 土屋隆 |
| 校正 | noriko saito |
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