牧野 信一

ファティアの花鬘

新字旧仮名 約2,350字・読了目安5分

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一 私は卓子の上に飛びあがると、コップを持つた腕を勢ひ好く振りあげた――酒は天井にはねあがつた。 そして私は、 「花鬘酒の栓を抜け!」 と叫んだ。――「踊子達よ、一斉に盃をとつて、あの舞踏酒の歓喜に酔へ。俺は、ピピヤスの傍らへ走つて、あの花…

作品情報

初出「近代生活 第二巻第一号」近代生活社、1930(昭和5)年1月1日
分類NDC 913
公開日2010-08-14
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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