牧野 信一

女に臆病な男

新字旧仮名 約12,488字・読了目安25分

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一 務めの帰途、村瀬は銀座へ廻つて、この間うちから目星をつけておいた濃緑地に虹色の模様で唐草風を織り出したネクタイを一本購つた。六円あまりだつた。――少々自分の分在には不相応のやうでもあり、失敗したかな? といふ軽い不安と、別に、つゝましく…

作品情報

初出「文藝春秋 オール讀物 第四巻第三号」文藝春秋社、1934(昭和9)年3月1日
分類NDC 913
公開日2010-11-16
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第五巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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