牧野 信一

鬼涙村

新字旧仮名 約14,172字・読了目安28分

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一 鵙の声が鋭く気たゝましい。万豊の栗林からだが、まるで直ぐの窓上の空でゞもあるかのやうにちかぢかと澄んで耳を突く。けふは晴れるかとつぶやきながら、私は窓をあけて見た。窓の下は未だ朝霧が立ちこめてゐたが、芋畑の向方側にあたる栗林の上にはもう…

作品情報

初出「文藝春秋」文藝春秋社、1934(昭和9)年12月
分類NDC 913
公開日2006-10-20
最終更新2014-09-18
底本 「牧野信一全集第五巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正伊藤時也

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