牧野 信一

木枯の吹くころ

新字旧仮名 約9,094字・読了目安18分

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一 そとは光りに洗はれた月夜である。窓の下は、六尺あまりの探さと、三間の幅をもつた川だが、水車がとまると、水の音は何んなに耳を澄ましても聴えぬのだ。 「寒いのに何故、窓をあけておかなければならないのだ?」 俺は囲炉裡のふちで、赤毛布にくるま…

作品情報

初出「新潮」1934(昭和9)年7月1日
分類NDC 913
公開日2006-09-27
最終更新2014-09-18
底本 「牧野信一全集第五巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正伊藤時也

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