牧野 信一

鏡地獄

新字旧仮名 約52,013字・読了目安104分

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一 「この一年半ほどのあひだ……」 せめても彼は、時をそれほどの間に限りたかつた。別段何の思慮もなく、何となく切ツ端詰つた頭から、ふつとそんな言葉が滑り出たのであるが、そして如何程藤井に追求されたにしろ、何の続ける言葉も見当らなかつたのでは…

作品情報

初出「中央公論 第四十巻第十号(秋季大附録号)」中央公論社、1925(大正14)年9月1日
分類NDC 913
公開日2010-06-10
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第二巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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