泉 鏡花

露肆

新字新仮名 約21,235字・読了目安42分

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一 寒くなると、山の手大通りの露店に古着屋の数が殖える。半纏、股引、腹掛、溝から引揚げたようなのを、ぐにゃぐにゃと捩ッつ、巻いつ、洋燈もやっと三分心が黒燻りの影に、よぼよぼした媼さんが、頭からやがて膝の上まで、荒布とも見える襤褸頭巾に包まっ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2006-03-19
最終更新2014-09-18
底本 「泉鏡花集成4」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正土屋隆

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