長谷川 時雨

一世お鯉

新字新仮名 約25,278字・読了目安51分

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一 「そりゃお妾のすることじゃないや、みんな本妻のすることだ。姉さんのしたことは本妻のすることなのだ」 六代目菊五郎のその銹た声が室の外まで聞える。 真夏の夕暮、室々のへだての襖は取りはらわれて、それぞれのところに御簾や几帳めいた軽羅が垂ら…

作品情報

初出「婦人画報」1921(大正10)年1~3月
分類NDC 281
公開日2007-05-19
最終更新2014-09-21
底本 「新編 近代美人伝 (上)」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正noriko saito

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