久生 十蘭

ひどい煙

新字新仮名 約9,914字・読了目安20分

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一 飯倉の西にあたる麻布勝手ヶ原は、太田道灌が江戸から兵を出すとき、いつもここで武者揃えをしたよし、風土記に見えている。大猷院殿の寛永の末ごろは、草ばかり蓬々とした、うらさびしい場所で、赤羽の辻、心光院の近くまで小山田がつづき、三田の切通し…

作品情報

初出「オール讀物」1955(昭和30)年7月号
分類NDC 913
公開日2020-03-14
最終更新2020-02-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房
入力門田裕志
校正芝裕久

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