久生 十蘭

春の山

新字新仮名 約8,821字・読了目安18分

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蘆田周平はサンルームのつづきの日向くさい絨氈の上に寝ころがり、去年の冬から床のうえに放りだしてあった絵葉書を拾いあげた。パリのあやかしに憑かれ、ひとりで気負ったようになっている仲間がよこした自作の絵葉書である。 八月にレジェが死んだと思った…

作品情報

分類NDC 913
公開日2020-06-04
最終更新2020-05-27
底本 「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房
入力門田裕志
校正芝裕久

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