長塚 節

商機

旧字旧仮名 約5,824字・読了目安12分

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汽車から降りると寒さが一段身に染みる。埓の側に植ゑた櫻の枯木が強い西風に鳴つて居る。彼は思はず首を引つこませた。さうして小さな手荷物を砂利の上に卸して毛糸の白い襟卷を擴げて顎から口へ掛けて包んだ。彼の乘つた上り列車が停車場へついた時に待つて…

作品情報

分類NDC 913
公開日2004-04-08
最終更新2014-09-18
底本 「長塚節全集 第二巻」春陽堂書店
入力林幸雄
校正今井忠夫

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