横光 利一

榛名

旧字旧仮名 約9,356字・読了目安19分

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眞夏の日中だのに褞袍を着て、その上からまだ毛絲の肩掛を首に卷いた男が、ふらふら汽車の中に這入つて來た。顏は青ざめ、ひよろけながら空席を見つけると、どつと横に倒れた。後からついて來た妻女が氷嚢を男の額にあてて、默つて周圍の客の顏を眺めてゐる。…

作品情報

初出「中央公論」1922(大正11)年1月
分類NDC 915
公開日2004-06-02
最終更新2014-09-18
底本 「現代日本紀行文学全集 東日本編」ほるぷ出版
入力林幸雄
校正松永正敏

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