大阪 圭吉

坑鬼

新字新仮名 約29,578字・読了目安59分

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一 室生岬の尖端、荒れ果てた灰色の山の中に、かなり前から稼行を続けていた中越炭礦会社の滝口坑は、ここ二、三年来めきめき活況を見せて、五百尺の地底に繰り拡ろげられた黒い触手の先端は、もう海の底半哩の沖にまで達していた。埋蔵量六百万噸――会社の…

作品情報

初出「改造」1937(昭和12)年5月号
分類NDC 913
公開日2007-11-12
最終更新2014-09-21
底本 「とむらい機関車」国書刊行会
入力A子
校正川山隆

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