夏目 漱石

点頭録

新字旧仮名 約15,270字・読了目安31分

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一 また正月が来た。振り返ると過去が丸で夢のやうに見える。何時の間に斯う年齢を取つたものか不思議な位である。 此感じをもう少し強めると、過去は夢としてさへ存在しなくなる。全くの無になつてしまふ。実際近頃の私は時々たゞの無として自分の過去を観…

作品情報

分類NDC 914
公開日2003-02-01
最終更新2014-09-17
底本 「漱石全集 第十六巻」岩波書店
入力砂場清隆
校正小林繁雄

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