佐藤 垢石

烏恵寿毛

新字新仮名 約3,505字・読了目安7分

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いよいよ、私は食いつめた。 昔、故郷の前橋中学へ通うころ、学校の近くに食詰横町というのがあった。五十戸ばかり、零落の身の僅かに雨露をしのぐに足るだけの、哀れなる長屋である。 住人は、窮してくると、天井から雨戸障子まで焚いてしまう類であったか…

作品情報

分類NDC 914
公開日2007-01-15
最終更新2014-09-21
底本 「『たぬき汁』以後」つり人ノベルズ、つり人社
入力門田裕志
校正松永正敏

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