北条 民雄

大阪の一夜

新字旧仮名 約528字・読了目安1分

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十日ほども降り続いた梅雨があけると、おそろしくむし暑い日が続いて、街は、腐敗したどぶ川の悪臭が染み込んでぶくぶくと泡立つてゐるやうに感ぜられた。赤茶けた媒煙に[#「媒煙に」はママ]煙つた陰鬱な低い空の下に並んでゐる家々は、なんとなく古ぼけて…

作品情報

分類NDC 913
公開日2018-09-22
最終更新2018-09-03
底本 「定本 北條民雄全集 上巻」東京創元社
入力Nana ohbe
校正フクポー

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