泉 鏡花

三尺角拾遺

(木精)

旧字旧仮名 約5,698字・読了目安11分

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「あなた、冷えやしませんか。」 お柳は暗夜の中に悄然と立つて、池に臨むで、其の肩を並べたのである。工學士は、井桁に組んだ材木の下なる端へ、窮屈に腰を懸けたが、口元に近々と吸つた卷煙草が燃えて、其若々しい横顏と帽子の鍔廣な裏とを照らした。 お…

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-11-23
最終更新2014-09-18
底本 「鏡花全集 第四巻」岩波書店
入力門田裕志
校正小林繁雄

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