泉 鏡花

処方秘箋

新字旧仮名 約9,376字・読了目安19分

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一 此の不思議なことのあつたのは五月中旬、私が八歳の時、紙谷町に住んだ向うの平家の、お辻といふ、十八の娘、やもめの母親と二人ぐらし。少しある公債を便りに、人仕事などをしたのであるが、つゞまやかにして、物綺麗に住んで、お辻も身だしなみ好く、髪…

作品情報

初出「天地人」1901(明治34)年1月
分類NDC 913
公開日2009-05-27
最終更新2014-09-21
底本 「日本幻想文学集成1 泉鏡花」国書刊行会
入力門田裕志
校正川山隆

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