久生 十蘭

キャラコさん

07 海の刷画

新字新仮名 約14,996字・読了目安30分

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一 まだ十時ごろなので、水がきれいで、明るい海底の白い砂に波の動きがはっきり映る。その白い幻灯のなかで、小指の先ぐらいの小さな魚がピッピッとすばやく泳ぎ廻っている。 硝子細工のような透明な芝蝦の子。気取り屋の巻貝。ゼンマイ仕掛けのやどかり。…

作品情報

初出「新青年」博文館、1939(昭和14)年9月号
分類NDC 913
公開日2009-01-25
最終更新2014-09-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅶ」三一書房
入力tatsuki
校正小林繁雄、門田裕志

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