久生 十蘭

キャラコさん

08 月光曲

新字新仮名 約18,620字・読了目安37分

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一 ……それは、三十四五の、たいへんおおまかな感じの夫人で、大きな蘭の花の模様のついたタフタを和服に仕立て、黄土色の無地の帯を胸さがりにしめているといったふうなかたです。 勇夫兄さまは、あれは、黄疸色というんだよ、と悪口をいいましたが、あた…

作品情報

初出「新青年」博文館、1939(昭和14)年7月号
分類NDC 913
公開日2009-01-25
最終更新2014-09-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅶ」三一書房
入力tatsuki
校正小林繁雄、門田裕志

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