久生 十蘭

葡萄蔓の束

新字新仮名 約11,872字・読了目安24分

この作品を読む Amazonで探す

北海道の春は、雪も消えないうちにセカセカとやって来る。なにもかもひと口に頬張ってしまおうとする子供のようだ。落葉松の林の中は固い雪でとじられているのに、その梢で鶫が鳴く。 低く垂れていた鈍重な雪雲の幕が一気にひきあけられ、そのうしろからいち…

作品情報

初出「オール讀物」1940(昭和15)年6月
分類NDC 913
公開日2018-10-06
最終更新2018-09-30
底本 「久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集」河出文庫、河出書房新社
入力時雨
校正門田裕志

久生 十蘭の他の作品

久生 十蘭の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。