久生 十蘭

ノンシャラン道中記

07 アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻

新字新仮名 約15,129字・読了目安30分

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一、鼻には鼻、耳には耳――現品取引。エークス鉱泉駅に約十分滞留したのち、汽車はブウルジェの湖畔の、水陸間一髪という際どいところを走っている。 車窓に蘆の葉がなびき、底石の青苔や、御遊泳中の魚族の鱗のいろも手にとるように見える。対岸、オオト・…

作品情報

初出「新青年」1934(昭和9)年7月号
分類NDC 913
公開日2009-12-26
最終更新2020-09-06
底本 「久生十蘭全集 Ⅵ」三一書房
入力tatsuki
校正伊藤時也

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