原 民喜

二つの死

新字旧仮名 約7,805字・読了目安16分

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一 その頃私はその朽ちて墜ちさうな二階の窓から、向側に見える窓を眺めることがあつた。檜葉垣を隔てて、向に見える二階建洋館のアパートでは、私が見おろす窓のところに、白い顔をした男が鏡にむかつてネクタイを結んでゐる。そのありふれた映画のなかの一…

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-09-23
最終更新2014-09-17
底本 「日本の原爆文学1 原民喜」ほるぷ出版
入力ジェラスガイ
校正林幸雄

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