徳田 秋声

風呂桶

新字旧仮名 約4,628字・読了目安9分

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津島はこの頃何を見ても、長くもない自分の生命を測る尺度のやうな気がしてならないのであつた。好きな草花を見ても、来年の今頃にならないと、同じやうな花が咲かないのだと思ふと、それを待つ心持が寂しかつた。一年に一度しかない、旬のきまつてゐる筍だと…

作品情報

初出「改造」1924(大正13)年8月
分類NDC 913
公開日2007-06-08
最終更新2014-09-21
底本 「現代文学大系 11 徳田秋声集」筑摩書房
入力高柳典子
校正土屋隆

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