泉 鏡花

夫人利生記

新字新仮名 約15,799字・読了目安32分

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瑠璃色に澄んだ中空の樹の間から、竜が円い口を張開いたような、釣鐘の影の裡で、密と、美麗な婦の――人妻の――写真を視た時に、樹島は血が冷えるように悚然とした。…… 山の根から湧いて流るる、ちょろちょろ水が、ちょうどここで堰を落ちて、湛えた底に…

作品情報

分類NDC 913
公開日2008-11-25
最終更新2014-09-21
底本 「泉鏡花集成8」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正noriko saito

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