原 民喜

稲妻

新字旧仮名 約1,278字・読了目安3分

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疲れてゐるのに芳子の神経はたかぶってゐた。遙か窓の下の街の方では自動車がひっきりなしに走ってゐた。時々省線電車のゴーと云ふ響も耳についた。身動きすればベットは無気味に軋った。すやすや睡ってゐるらしい夫を起してはと思って芳子はぢっと悶えを耐へ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2009-08-25
最終更新2014-09-21
底本 「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
入力蒋龍
校正小林繁雄

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