田山 花袋 、田山 録弥

あさぢ沼

新字旧仮名 約4,716字・読了目安9分

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一 私は知つてゐる人に逢はないやうに沼の向う側を通つて行つた。なつかしい沼、蘆荻の深く生ひ茂つてゐる中に水あほひの濃く紫に咲いてゐる沼、不思議な美しい羽色をした水鳥の棲んでゐる沼、私の恋を育てゝそして滅して行つた沼――さびしい田舎の停車場を…

作品情報

初出「令女界 第五巻第一号」1926(大正15)年1月1日
分類NDC 913
公開日2018-05-13
最終更新2018-04-26
底本 「定本 花袋全集 第二十二巻」臨川書店
入力tatsuki
校正津村田悟

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