田山 花袋 、田山 録弥

磯清水

新字旧仮名 約4,393字・読了目安9分

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一 二人はよく裏の松林の中を散歩した。そこにはいろいろな花が下草に雑つて刺繍でもしたやうに咲いてゐた。黄い小さな花、紫色をした龍胆に似た花、白く叢を成して咲いてゐる花、運が好いと、真紅な美しい撫子の一つ二つをその中から捜すことは出来た。波の…

作品情報

初出「令女界 第四巻第九号」1925(大正14)年9月1日
分類NDC 913
公開日2017-12-13
最終更新2017-11-24
底本 「定本 花袋全集 第二十二巻」臨川書店
入力tatsuki
校正津村田悟

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