田山 花袋 、田山 録弥

海をわたる

新字旧仮名 約9,393字・読了目安19分

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一 長い間心に思つたT温泉はやつと近づいた。其処に行きさへすれば、あとは帰つたやうなものである。そこからFへは三里、その埠頭には海峡をわたる連絡船が朝に夜にちやんと旅客を待つてゐて、その甲板の上に乗つて居さへすれば、ひとり手にその身は向うへ…

作品情報

初出「週刊朝日 第七巻第十五号」1925(大正14)年4月1日
分類NDC 913
公開日2021-05-13
最終更新2021-04-27
底本 「定本 花袋全集 第二十一巻」臨川書店
入力tatsuki
校正hitsuji

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