くづれた土手
新字旧仮名 約4,795字・読了目安10分
一 一夜すさまじく荒れた颱風の朝、Kはいつもよりも少し遅れて家を出た。雨はまだぽつぽつ落ちてゐたけれども、空にはところどころ青いのが見えて、強弩の末と言はぬばかりの風が割合に静かに大きな樹の梢の葉を吹いてゐた。しかし何処にも風雨の跡を留めな…
作品情報
| 初出 | 「若草」1925(大正14)年12月 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2017-09-09 |
| 最終更新 | 2017-08-25 |
| 底本 | 「定本 花袋全集 第二十二巻」臨川書店 |
| 入力 | tatsuki |
| 校正 | 津村田悟 |
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底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。