薄田 泣菫

茶立虫

新字旧仮名 約1,474字・読了目安3分

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静かな秋の一日、午後三時頃の事でした。家の者はみな遊びに出かけたので、留守居に残された私は部屋に坐つたまま、背を壁にもたせて、何を考へるでもなし、ひとりつくねんとしてゐました。煤けた壁の落ちつきが、冷え冷えと背を伝はつて、しつとりと心の底ま…

作品情報

分類NDC 914
公開日2004-08-08
最終更新2014-09-18
底本 「日本の名随筆35 虫」作品社
入力門田裕志
校正土屋隆

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