薄田 泣菫

水仙の幻想

新字旧仮名 約1,462字・読了目安3分

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すべての草木が冬枯れはてた後園の片隅に、水仙が五つ六つ花をつけてゐる。 そのあるものは、肥り肉の球根がむつちりとした白い肌もあらはに、寒々と乾いた土の上に寝転んだまま、牙彫りの彫物のやうな円みと厚ぽつたさとをもつて、曲りなりに高々と花茎と葉…

作品情報

分類NDC 914
公開日2001-07-06
最終更新2014-09-17
底本 「泣菫随筆」冨山房百科文庫、冨山房
入力本山智子
校正林幸雄

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