薄田 泣菫

質屋の通帳

新字旧仮名 約1,973字・読了目安4分

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京都に住んでゐた頃、たしか花時の事だつたと思ひます。私が縁端でぼんやり日向ぼつこをしてゐると、女中が来客の名刺を取次いで来ました。名刺にはK――とありました。K氏は私には初めての客でしたが、友人H氏の弟子筋にあたる人で、その頃新進作家として…

作品情報

分類NDC 914
公開日2004-12-08
最終更新2014-09-18
底本 「日本の名随筆 別巻18 質屋」作品社
入力門田裕志
校正大野晋

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