田山 花袋 、田山 録弥

花束

新字旧仮名 約4,643字・読了目安9分

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一 順吉は今でもはつきりとその時のさまを思ひ出すことが出来た。右に石垣、その下に柳の大きな樹が茂つて、向うに橋がある――その橋も、殿様のゐる頃には大小を挟んだ侍が通つたり、騎馬の武士が蹄を鳴して勇しく渡つて行つたりしたもので、昔は徒士や足軽…

作品情報

初出「令女界 第五巻第五号」1926(大正15)年5月1日
分類NDC 913
公開日2018-01-22
最終更新2017-12-26
底本 「定本 花袋全集 第二十二巻」臨川書店
入力tatsuki
校正津村田悟

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