岡本 綺堂

父の墓

新字新仮名 約3,335字・読了目安7分

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都は花落ちて、春漸く暮れなんとする四月二十日、森青く雲青く草青く、見渡すかぎり蒼茫たる青山の共同墓地に入りて、わか葉の扇骨木籬まだ新らしく、墓標の墨の痕乾きもあえぬ父の墓前に跪きぬ。父はこの月の七日、春雨さむき朝、逝水落花のあわれを示し給い…

作品情報

初出「文芸倶楽部」1902(明治35)年6月号
分類NDC 914
公開日2008-12-26
最終更新2014-09-21
底本 「岡本綺堂随筆集」岩波文庫、岩波書店
入力川山隆
校正noriko saito

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