永井 荷風

雪の日

新字新仮名 約6,637字・読了目安13分

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○ 曇って風もないのに、寒さは富士おろしの烈しく吹きあれる日よりもなお更身にしみ、火燵にあたっていながらも、下腹がしくしく痛むというような日が、一日も二日もつづくと、きまってその日の夕方近くから、待設けていた小雪が、目にもつかず音もせずに降…

作品情報

分類NDC 914
公開日2010-05-09
最終更新2021-02-04
底本 「荷風随筆集(下)〔全2冊〕」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正阿部哲也

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