永井 荷風

礫川徜徉記

新字旧仮名 約9,949字・読了目安20分

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何事にも倦果てたりしわが身の、なほ折節にいささかの興を催すことあるは、町中の寺を過る折からふと思出でて、その庭に入り、古墳の苔を掃つて、見ざりし世の人を憶ふ時なり。 見ざりし世の人をその墳墓に訪ふは、生ける人をその家に訪ふとは異りて、寒暄の…

作品情報

分類NDC 914
公開日2010-07-02
最終更新2025-06-26
底本 「荷風随筆集(上)」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正阿部哲也

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