長谷川 時雨

旧聞日本橋

22 大門通り界隈一束(続旧聞日本橋・その一)

新字新仮名 約3,828字・読了目安8分

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あたしの古郷のおとめといえば、江戸の面影と、香を、いくらか残した時代の、どこか歯ぎれのよさをとどめた、雨上りの、杜若のような下町少女で、初夏になると、なんとなく思出がなつかしい。 土一升、金一升の日本橋あたりで生れたものは、さぞ自然に恵まれ…

作品情報

分類NDC 914
公開日2003-08-10
最終更新2014-09-17
底本 「旧聞日本橋」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正松永正敏

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