永井 荷風

深川の唄

新字新仮名 約12,619字・読了目安25分

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一 四谷見付から築地両国行の電車に乗った。別に何処へ行くという当もない。船でも車でも、動いているものに乗って、身体を揺られるのが、自分には一種の快感を起させるからで。これは紐育の高架鉄道、巴里の乗合馬車の屋根裏、セエヌの河船なぞで、何時とは…

作品情報

分類NDC 915
公開日2010-10-06
最終更新2014-09-21
底本 「すみだ川・新橋夜話 他一篇」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正米田

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